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海外マンガの原語版(未翻訳)とは?日本語で読む方法

Loomic 編集部 · 公開日:2026年7月24日 · 読了目安 12 分

未翻訳の海外マンガを、日本語で読めるようにする

「原語版(未翻訳)」とは

海外マンガの世界で「原語版」とは、まだ誰も翻訳していないオリジナルの版のことです。韓国ウェブトゥーンなら韓国語版、中国マンガなら中国語版、アメコミなら英語版というように、その作品が最初に公開されたそのままの状態を指します。

英語圏では未翻訳のオリジナルを「raw(生の状態)」と呼びます。まだ「調理」されていない、つまり翻訳も写植もされず、あなたが読める言語に組み直されていない、という意味合いです。ちなみに翻訳済みの版を冗談めかして「cooked」と呼ぶこともあります。

この言葉自体は、ファイルの出どころについて何も語りません。NAVER WEBTOONで韓国語のまま読んでいる1話も原語版ですし、電子書籍として買った英語版の単行本も原語版です。ページがどこから来たのかは、それを何と呼ぶかとは別の問題です。そして法的に本当に効いてくるのは後者ではなく前者のほうで、その話は後半で扱います。

周辺の用語

掲示板やSNSではこれらの言葉がひとまとめに使われがちですが、意味はまったく違います。

用語実際の意味
原語版 / raw未翻訳のオリジナル版。作品が最初に公開された言語のまま。
cooked翻訳済み版を指すファンのスラング。業界用語ではありません。
公式版(ライセンス版)権利者からライセンスを受けて(または権利者自身が)公開する翻訳版。
同時配信(サイマル)原語版と同日、または数日以内に公開される公式翻訳。
スキャンレーションscan+translation。ファンが作り、出版社の許諾なく配布する翻訳版。
クリーニング/描き直し原文を消し、その下に隠れていた絵を復元する作業。
写植訳文を適切な書体と改行でフキダシの中に配置する作業。
連載週刊・隔週・月刊などで公開される話単位のリリース。
単行本何話かをまとめて後から刊行される巻。
ウェブ発・独立系作品プラットフォーム発、あるいは個人が発表する作品。公式に翻訳されないことも多い。

このうち2つはとくに区別しておく価値があります。同時配信スキャンレーションは、どちらも「今週この作品を日本語で読むには?」という問いに答えているように見えますが、片方はライセンスされていて作者にお金が届き、もう片方はどちらでもありません。

なぜ原語版を追う読者がいるのか

いちばんシンプルな理由は速さです。

好きな韓国ウェブトゥーンや英語コミックの最新話は、日本語版が出るまでにかなり時間がかかることが多く、作品によっては日本語版が一切出ないこともあります。もう少し分解すると、次の3つです。

  • 同時配信の穴:原語とほぼ同時に日本語版が出る作品はごく一部で、多くは数週間から数か月遅れます。
  • そもそもライセンスされない作品:ニッチなジャンル、ウェブ発の連載、独立系の作家の作品は、日本語版が出ないまま完結することも珍しくありません。
  • ネタバレの圧力:人気作は原語版が更新されたその日から、考察も感想もネタバレも一斉に流れ始めます。

この遅れには構造的な理由があり、怠慢ではありません。公式翻訳は制作パイプラインです。ライセンス交渉、翻訳、編集、写植と描き直し、品質チェック、配信スケジュールの調整。これをきちんとやるには時間がかかり、カタログ全体でやるには人を雇う必要があります。その市場で売れる作品が優先され、ロングテールは待たされ、一部は永遠に待たされます。

そして、性急さとはまったく関係のない理由で原語版を読む層もいます。語学学習者は、絵が意味の大半を運び、セリフが自然な話し言葉であるマンガを「理解可能なインプット」として使っています。その方法はマンガで外国語を学ぶ:即時翻訳で対訳リーディングにまとめました。ウェブ発・独立系作品の読者にはそもそも選択肢がありません。そうした作品は、どの国でもライセンスされないことが多いからです。

いち早く続きを知りたい読者は、原語版の連載を直接追いにいきます。もちろん、問題は明らかです。外国語が読めなかったらどうするのか?

原語版はどこから来るのか

供給側を理解しておくと、法的な話がぐっとクリアになります。ひとくちに「原語版」といっても、届き方がまるで違うからです。

  • 配信元のウェブプラットフォームとアプリ。 NAVER WEBTOON、KakaoPage、WEBTOON、Tapas といったサービスは、話数を公開初日にそのまま掲載しています。公式で、合法で、しかも多くが無料で読めます。
  • 電子書籍としての単行本・雑誌版。 まとめられた巻や雑誌は、各国の電子書店で販売されています。この場合は原語版を直接買っていることになります。
  • 無料のウェブ発プラットフォーム。 オンラインにしか存在しない作品を扱うサービスで、全話無料のものも多く、そして海外でライセンスされないことも多い領域です。
  • 紙面のスキャン。 誰かが紙の雑誌や単行本を撮影・スキャンしたもの。「スキャンレーション」という言葉の語源であり、無断再配布が始まる地点でもあります。自分の本をスキャンすること自体が問題なのではなく、それを世界に向けてアップロードすることが問題です。

最初の3つは正規のルートです。4つ目が、無許諾のアグリゲーターサイトの土台になっているものです。彼らはその素材を許諾なく再掲載し、広告ネットワークで収益化しています。詳しくは海賊版マンガサイトは違法?リスクと公式で読む方法で扱っています。

原語版はどこで読めるのか

原語版をいちばん安全に読むなら、各国の公式プラットフォームを使うのがおすすめです。韓国のNAVER WEBTOONやKakaoPage、英語圏のWEBTOON、Tapasなど、多くのサービスが原語のまま合法的に、しかも配信初日に読める作品を数多くそろえています。

実務的な補足を2つ。ほとんどのプラットフォームは、無料話を読むだけならデスクトップのブラウザから問題なく開けます。原語版を読むのに必要なのはそれだけです。もう1つは画質で、公式の画像は再アップロードされたスキャンよりはるかにきれいです。これは思っているより重要で、自動翻訳の品質は与えられた画像の品質を超えられません。

主要な公式サイトは 海外マンガはどこで読める?公式プラットフォームまとめ で個別にまとめています。「まずどこで読むか」が気になる方はこちらから読んでみてください。

読む・翻訳する・再配布する:法的な違い

マンガは著作権のある作品です。この1点から、しばしば混同される3つの行為をきれいに切り分けられます。

読むこと。 公式プラットフォームで1話読むのは、素直に合法です。見せているのは配信元自身であり、無料話は単行本の販促として意図的に無料にされています。無許諾のアグリゲーターで読むのは別の状況です。サイト側は許諾なく著作物を掲載しており、これは明確な侵害です。日本でも2021年1月1日施行の改正著作権法により、侵害コンテンツと知りながらダウンロードする行為が規制対象になりました。細部は国によって違いますが、構図は変わりません。関わっている誰も許諾を得ていないなら、運営者にとってそこはグレーゾーンですらありません。

自分のために翻訳すること。 合法に読んでいるページを、理解するために翻訳ツールに通すのは私的利用であり、Loomicのようなツールの日常的な使い方です。Loomic拡張機能で作られる翻訳はページ上にリアルタイムで表示されるだけで、別ファイルとして保存されません。ウェブアップロードツールでも、アップロードした画像は自分だけが閲覧でき、用途は個人的な学習や研究に限られます。公開されるものは何もなく、共有されるものも何もありません。

再配布すること。 線が引かれるのはここです。著作権のあるマンガの翻訳版を作って配布する——投稿する、共有する、ホストする——のは、無断の二次的著作物を作成し公開する行為です。金銭のやり取りがなかったこと、作者をクレジットしたこと、日本語版が存在しないことは、どれも理由になりません。それがスキャンレーションの実体であり、出版社が削除要請を出す理由です。LoomicはDMCA・著作権ポリシーに基づく通知・削除の手続きを運用し、繰り返し侵害する利用者のアカウントを停止します。

実践的にまとめると、公式の配信元から読む、自分が読むために翻訳する、再公開しない。原語版を読みたい人がやりたいことのほぼすべてはこれで足りますし、線の内側にとどまれます。

外国語がわからなくても原語版を読む方法

よくあるアプローチをいくつか紹介します。

  1. スクショして翻訳する:ページごとにスクショを撮り、翻訳ツールに貼り付け、また戻る。読めることは読めますが、切り替えを繰り返すたびに読むリズムが途切れます。しかも汎用の翻訳ツールはページを文書として左から右に読むので、フキダシの順序が入れ替わって返ってくることがあります。
  2. 翻訳版を待つ:誰かが翻訳し終えるのを待つ。ただし、それでは原語版の魅力だった「速さ」が失われます。ライセンスされていない作品の場合、待ち時間は終わりません。
  3. ブラウザでのリアルタイム翻訳:ブラウザ拡張機能が、いま読んでいるページ上で直接翻訳し、訳文を元のフキダシに合わせて重ねて表示するので、そのまま読み続けられます。
  4. 自分で読めるようになる:当然ながら時間はかかりますが、マンガは教材として優秀ですし、即時翻訳はその過程で使える答え合わせの役割を果たします。

3つ目が、いちばん「読みながら理解する」体験に近い方法で、これがLoomicのやっていることです。拡張機能・アップロードサイト・アプリ・オープンソースのパイプラインをまとめて比較したものは マンガ翻訳ツール比較【2026年版】拡張機能・アプリ・サイト にあります。

Loomicで原語版を読む

流れはシンプルです。

  1. ChromeウェブストアからLoomic拡張機能をインストールする。
  2. 対応しているマンガサイトを開き、Loomicアカウントにログインする。
  3. 翻訳ボタンをクリックすれば、自分の言語でそのまま読み進められる。

ポイントは次のとおりです。

  • Google Chrome・Microsoft Edge・Brave などの Chromium 系ブラウザに対応しています。
  • 訳文は元のページ上にリアルタイムで表示され、原作の雰囲気をできるだけ保ったまま重なります。別の翻訳済み画像として保存されることはありません。
  • 30以上の言語に対応しているので、韓国ウェブトゥーンや英語コミックも日本語でスムーズに読めます。一覧は対応言語ページにあります。
  • 対応しているマンガサイトで使えます。まずは無料クレジットで試して、対応サイトや翻訳品質を確認してから決められます。

内部では、どのページも同じ手順を通ります。フキダシを検出し、原文の上を周囲の絵になじむように覆い、フキダシの書体に合わせ、同じ場所に訳文を組んで重ねる。元の画像そのものに手を加えることはありません。結果が「箱を貼り付けたページ」ではなく「マンガのページ」に見えるのはこのためです。

ブラウジング中のサイトではなく、自分の画像フォルダが手元にある場合は、loomic.io にウェブアップロードツールもあります。アップロードしたファイルは自分だけが閲覧でき、用途は個人的な学習や研究に限られます。どちらもクレジット制で、無料枠に加えて Lite・Plus・Pro のプランがあり、画像1枚で通常1クレジット、複雑なページではもう少し必要になることがあります。現在の内訳は料金プランページをご覧ください。

出版のために作品をローカライズするのはまったく別の仕事で、用語集、話をまたいだ用語の統一、最終決定権を持つ人間の編集者が必要になります。それは読書用の拡張機能ではなく Loomic Studio の領域です。

正直なお願い

マンガのフォント、効果音、レイアウトは本当に多種多様です。文字が密集した場面や装飾的なフォントなど、難しいコマでは翻訳品質にばらつきが出ることがあります。この点は継続的に改善しています。具体的には次のとおりです。

  • 手描きの効果音は、箱に入った文字ではなく絵そのものです。傾き、伸び、人物に重なります。絵と一体になっているものに訳文を重ねてもきれいに読ませられないため、原語のまま残ると考えてください。ここを作り込むのは人間の写植担当者の仕事です。
  • 文字の密集——設定説明のコマ、長いナレーション枠、欄外の小さなツッコミ——は検出が難しく、訳して長くなったあとに収めるのはもっと難しくなります。
  • 装飾的・手書き風のレタリングは、きれいな活字よりはるかに認識が難しくなります。
  • 濃いトーンは文字の検出も、覆った部分を周囲になじませることも難しくし、粗も目立ちやすくします。
  • 解像度の低いスキャンは、公式のきれいな画像より明らかに翻訳結果が悪くなります。公式プラットフォームで読むべき実務的な理由がもう1つ増えるわけです。
  • コマをまたぐ文脈は失われることがあります。韓国語も日本語も主語を省略しますが、自動翻訳は物語全体ではなくフキダシ単位で読んでいます。

一方で、フキダシの中に縦組みで訳文を収めること自体は、マンガ向けに作られたツールならきちんと処理できます。難しいまま残っているのは、絵のレベルに描き込まれた文字のほうです。

原語版を読むことが、もう言語の壁にぶつかることを意味しなくなりました。原語版を追う速さと、ちゃんと理解できる心地よさを、両方とも手に入れましょう。

よくある質問

「原語版」とは何ですか?

まだ翻訳も写植もされていない、作品が最初に公開されたそのままのオリジナル版のことです。韓国ウェブトゥーンなら韓国語版、アメコミなら英語版を指し、英語圏では「raw」と呼ばれます。

原語版を読むのは合法ですか?

公式プラットフォームで読むかぎり合法です。NAVER WEBTOON、KakaoPage、WEBTOON、Tapas などは正規の配信元で、多くの作品を無料で、しかも配信初日から公開しています。

原語版とスキャンレーションの違いは?

原語版は未翻訳のオリジナルそのもの。スキャンレーションはファンが作った翻訳版で、スキャンまたは吸い出し、原文を消し、絵を描き直し、訳文を写植したものを、出版社の許諾なく配布しています。片方は形式の話で、もう片方は無断の二次的著作物です。

自分で読むために翻訳するのは問題ありませんか?

合法に入手したページを自分の理解のために翻訳することと、翻訳したコピーを作って公開することはまったく別です。再配布は無断の二次的著作物を作成・共有する行為で、金銭が動いたかどうかに関係なく侵害になります。

外国語がわからなくても読めますか?

読めます。Loomic のような即時翻訳の拡張機能が、いま読んでいるページを翻訳して訳文をフキダシに合わせて重ねて表示するので、スクロールしながら日本語(ほか30以上の言語)で読めます。

原語版を無料で読めるのはどこですか?

いちばん安全なのは各国の公式プラットフォームです。NAVER WEBTOON、KakaoPage、WEBTOON(英語版)、Tapas、Lezhin Comics など—— 公式プラットフォームの一覧はこちらにまとめています。

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